チューニング
チューニング
【ご注意】このブログはVIDEO-GOISのスタッフに向けて、クラシック音楽に親しんでもらい、作品のスキルアップを目指してもらうことを目的として開始されました。そのストックを公開しているもので、表現や内容、考え方について専門的なものではございませんのであらかじめご了承ください。
オーケストラや吹奏楽などの演奏会で、指揮者が入ってくる前に、各自がある音を出すチューニングというものをしている事を見たことあるよね。
これは、楽器の音を合わせているんだけど。
管楽器や弦楽器は人によって音程が違ってくる。それは体の大きさや顔の形、手の大きさなど違うから、人と同じように演奏しても微妙に音程が違っているのね。
で、本番直前に合わせておくものなんだけど、オーケストラでは「A」(アー、日本音階ではラ)の音、吹奏楽では「B」(ベー、日本音階ではシのフラット)で行う事が多い。
吹奏楽は管楽器が主なので、一番活躍するクラリネットとトランペットが一番安定して出せる音が「B」なので、この音を基準にチューニングをします。
オーケストラは、弦楽器の開放弦(指でどの弦も押さえない)が「A」の音なのでこの音でチューニングをするんだよ。
あと、一番初めに音を出すのはオーボエが担当する事が多いよね。
これは、オーボエが一番音を合わせにくいからなんだけど。オーボエはどこにも音程を変えられるパーツがないからで、耳と感覚で音を作っているんだよ。
オーボエの人に言わせると、このチューニングの1発目の音はすごく緊張するんだって。チューニング手当てが欲しいほどだよ。と言っているよ。
オーボエが基準音を出して、その音をコンサートマスターが引き継ぎ、全体で音を合わせるというのが一般的。
だから、オーケストラの演奏会を収録するときは、チューニングが始まったら「オーボエ」→「コンマス」→「全体」みたいに割るといいね。
じゃあ、実際のところは・・・。
実はあの場で音を合わせているケースは少ない。だって、演奏する音階によって音程は違うから、自分でわかっています。
炎天下で演奏するとかの場合は「あれ?ずいぶん高いな」と思って調整することはありますが、ほとんどそんなことはしないです。
まあ、本番前は吹いていない時間が多いから、ウオーミングアップみたいな要素もあるよ。
ただ、あのタイミングで苦手な部分を練習するのはダサいのでやらないというのが一般的なんだよ。