バレエ「くるみ割り人形」の初演は不発

バレエ「くるみ割り人形」の初演は不発

バレエ「くるみ割り人形」の初演は不発

2023/09/06

【ご注意】このブログはVIDEO-GOISのスタッフに向けて、クラシック音楽に親しんでもらい、作品のスキルアップを目指してもらうことを目的として開始されました。そのストックを公開しているもので、表現や内容、考え方について専門的なものではございませんのであらかじめご了承ください。



この曲は1892年に初演されているのですが、その2年前の1890年にバレエ『眠れる森の美女』が上演され、これが大好評で、気を良くした劇場支配人が優位的立場を利用してチャイコフスキーにもう一曲バレエを書いてくれと依頼したのが始まり。


チャイコフスキーは全然乗り気ではなく、しかも原作も気に入っていなかったため、作曲は難航したらしいんだよ。

納期の延長もあって、1892年12月にマリインスキー劇場で初演されたんだ。


観客からの評判はまあまあだったらしいが、新聞からは不評だったらしい。

その理由が、子供の踊りがメインで「華のある女性の群舞が無い」とか、「パ・ド・ドゥが少ない」とか、特に主演バレリーナが演じる金平糖の精が第2幕になるまで登場せず、見せ場が少なかったことが特に批判されたらしい。まあ、この辺は演出家の問題なので、チャイコフスキーに問題があるわけではないと思うが・・・。


その後、この辺りは何度か改定され、クララ(マーシャ)を途中から大人のダンサーが演じる事で、少女が夢の中で大人の女性への憧れというテーマが作品にもたらされ、「くるみ割り人形」の標準的な演出の一つとして定着してきているようだよ。


ちなみにどのバレエでも「パ・ド・ドゥ」が最大の見せ場と言われているようで、この「パ・ド・ドゥ」ってなんじゃ?と言う事で調べてみたのね。

そしたら、バレエ作品において男女2人の踊り手によって展開される踊りの事を言うらしいんだよ。そういえばあるよね。必ず。

ちなみに同性の場合はデュエットと言うらしいし、さらにグラン パ・ド・ドゥというのもあるらしく、


これは男女2人の主役が名人芸を披露するやつらしいんだ。よく、飛んだり、どんだけ回る?っていうぐらい回ったりするじゃん。

あれだね。


ちなみにくるみ割り人形では、2幕の後半に4曲ほど出てきます。

今回の公演ではもちろん男性はトレウバエフさん、女性は新国立劇場バレエ団小野絢子さんのお二人。なかなか見応えありますよ。


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