サービス精神からてんこ盛りになった交響曲第5番
サービス精神からてんこ盛りになった交響曲第5番
【ご注意】このブログはVIDEO-GOISのスタッフに向けて、クラシック音楽に親しんでもらい、作品のスキルアップを目指してもらうことを目的として開始されました。そのストックを公開しているもので、表現や内容、考え方について専門的なものではございませんのであらかじめご了承ください。
さて、私生活において同性愛者だったり、結婚生活が大変だったりとマイナスな感じばかりが目立ってしまいましたが、実はエンターテイメント性では抜群のサービス精神が旺盛の人であったこともわかっています。
実は結構気を使うタイプで、作曲においても自分の作った音楽を他の人が評価してくれなくても構わない という自画自賛タイプではなく、どうも曲を作る上で、「あのメロディーも入れなきゃ」とか「自分よがりな曲をつくりすぎると皆んなに嫌われるから、こうしておこう」とかと言った、聴衆が喜ぶ曲を作る事を1番に考えていたようなんだよね。
そして完成したのが交響曲第5番なんだけど。
これは演奏していても疲れるんだけど、本当にいろいろなメロディーがてんこ盛りの曲に仕上がっているんだ。
4楽章なんか、途中で1回終わってるよね と思える場所もあって、そこからまるでアンコールのようにもう一度曲が始まるなんて、おもしろすぎ。
昔、N響の演奏会でこの交響曲第5番を演奏していた時、4楽章の途中で盛り上がりすぎて、思わず客から拍手がなってしまった事がありました。
そういえば、私が社会人になって初めてオーケストラで演奏した交響曲がこのチャイコフスキー交響曲第5番だったな〜。
しかも、予定では本番に乗る予定ではなかったんだけど、本来はフルートのトップを演奏する予定だった人が、本番1週間前に犬の散歩をしていて転んで腕を骨折したんだよ。それで、本番1週間前なのに急遽トップを吹かなきゃならなくなった曲なんだ。
今思い出しても恐ろしいよ。1週間で仕上げるのはキツかったな〜。
ちなみにこの骨折した人、数年後もう一回やらかしてくれるんだよね。まあ、楽しい思い出だけど。