交響曲第4番は悲惨な結婚生活を表現したもの

交響曲第4番は悲惨な結婚生活を表現したもの

交響曲第4番は悲惨な結婚生活を表現したもの

2023/08/24

【ご注意】このブログはVIDEO-GOISのスタッフに向けて、クラシック音楽に親しんでもらい、作品のスキルアップを目指してもらうことを目的として開始されました。そのストックを公開しているもので、表現や内容、考え方について専門的なものではございませんのであらかじめご了承ください。



チャイコフスキーがアントニーナと結婚していた頃に交響曲第4番の作曲にかかっているんだけど、この第4番はチャイコフスキーの満たされない想いが表現されていると言われているよ。

実際に聞いてもらうとわかるけど、とにかく激しい曲で、冒頭の金管楽器によるファンファーレには怒りの強い気持ちが込められているね。常に不安定な音楽でチャイコフスキーの激しい感情と、肉体関係にたどりつけなかった、自身をせめる気持ちが本当に強く表現されてる。


昨日アントニーナとの事を書いたんだけど、こんな事があって、チャイコフスキーは創作意欲がなくなっていたんだ。

そんな折にロシア出身の資産家メック夫人がパトロンになった事で、チャイコフスキーの創作意欲は再び蘇るんだけど、この交響曲第4番を完成させられたのはメック夫人のおかげとも言われていて、事実この曲はメック夫人に捧げられている。


メック夫人はチャイコフスキーの才能に支援をしていたとは思うが、実はそれなりに好意は持っていたのではないか?と思われる。


チャイコフスキーの生涯を題材にした映画があるんだけど、そのタイトルは「チャイコフスキー」で、まあ、私が人生で見た映画の中で一番の駄作と言っていいいほど、つまらない映画だったよ。この映画では、メック夫人とチャイコフスキーの手紙のやりとりを元に、チャイコフスキーの半生を描いているのだが、その中でメック夫人の心の揺れやチャイコフスキーの困惑など、メック夫人の気持ちを読み取れる部分が随所に出てきます。


チャイコフスキーもメック夫人の気持ちをわかっていたと思うんだよね。

そんなメック夫人に前妻との怒りとか悲壮感の作品を贈るなんて・・・って思うのは私だけでしょうか?

因みにメック夫人とチャイコフスキーは手紙のやり取りだけで、一度も会うことはなかったんだって。


Copyright © 2012 - 2024 GOIS Inc. All Rights Reserved.