オーケストラの並び順
オーケストラの並び順
【ご注意】このブログはVIDEO-GOISのスタッフに向けて、クラシック音楽に親しんでもらい、作品のスキルアップを目指してもらうことを目的として開始されました。そのストックを公開しているもので、表現や内容、考え方について専門的なものではございませんのであらかじめご了承ください。
さて、オーケストラのパートの並び順なんだけど、決まっているようで決まっていないような・・・。決まっているような・・・。
そんな感じなんです。
並び順は指揮者の好みで変わったり、現代音楽の場合は作曲家が、パートの配置を決めているものも存在しますが、基本的な部分に関しては大体は決まっています。
まずオーケストラを正面に見て、指揮者の左側がバイオリンのファーストヴァイオリン。
その隣がセカンドの場合が多いですが、実はオーケストラが出来始めた頃は、指揮者の左側はファースト、右側はセカンド。という感じだったのです。
これはステレオ効果を意識して作曲していたものもあって、ファーストとセカンドの音感錯覚を利用してステレオ感の広がりある感じで聞こえてくるというもので、
ヨハンシュトラウスなど多くの作曲家が遊び的要素で仕掛けている場合があります。
チャイコフスキーの交響曲第6番の4楽章の冒頭部分がまさにこの音感錯覚を使ったステレオ効果を期待した書き方になっているんです。
昔、このチャイコの6番を演奏することになった時、指揮者との雑談で4楽章冒頭のステレオ効果の話で盛り上がったんだよね。
で、じゃあ、実際どうなのか試してみようということで、オケのみんなにお願いをして、練習の時に並びを変えてみて演奏したんだ。
だけど、どうもステレオっぽく聞こえない。うーんいまいち。
まあ、色々聞きすぎちゃっているし、昔の人にはきっと驚きや感動があったのではないか?という結論で終わりました。
ここ100年ぐらいは左から、ファースト、セカンド、ビオラ、チェロ、チェロの後ろにコントラバスという並びが一般的かな?
これは、録音をする時にこの並びが録音しやすくて優れているからなんだけど、演奏会の時にはビオラとチェロを逆にしている場合も多いね。
チェロはビオラよりも楽器が多いので、大きい音がでるから、バランス的にテレコにしている事が多いらしいです。
管楽器は、まちまちなのですが、指揮者を中心として真ん中寄りの人が首席奏者である事が多いので覚えておくといいよ。
チャイコフスキー 交響曲第6番ロ短調作品74《悲愴》 第4楽章
https://www.youtube.com/watch?v=vqgP1XBX27c&list=RDvqgP1XBX27c&start_radio=1