最初のオーケストラはウイーンフィル?

最初のオーケストラはウイーンフィル?

最初のオーケストラはウイーンフィル?

2023/07/25

【ご注意】このブログはVIDEO-GOISのスタッフに向けて、クラシック音楽に親しんでもらい、作品のスキルアップを目指してもらうことを目的として開始されました。そのストックを公開しているもので、表現や内容、考え方について専門的なものではございませんのであらかじめご了承ください。



さて、王様が所有する寄せ集めの音楽集団なんですが、これも宮廷と関係するのですが、オペラ劇場でオペラの伴奏として従事するオーケストラというのも生まれます。

要するにこの辺りからオーケストラの形というものがはっきりしてくるんですね。


でも、一応プロの音楽集団ではあるのですが、演奏する人たちは寄せ集めでメンバーが固定されて自主的に活動するものではありませんでした。

それから約100年。19世紀の中頃になると今のようなオーケストラが誕生し始めます。


これまでも作曲家が自分の新曲を発表する時に、即席のオーケストラは存在していたのですが、良い音楽を後世に残そうという気運が高まり、

演奏を聴かせる事が目的の演奏集団「オーケストラ」が誕生するわけです。


特にウイーンではベートーヴェンの音楽を再現しようという声が多く出ていました。そこで、1842年宮廷歌劇場の楽長であった、オットー・ニコライが動き出します。

オットー・ニコライはオペラ作曲家でも有名で「ウィンザーの陽気な女房たち」を作った人物でもあります。


ニコライは、この時楽長と勤めていた宮廷歌劇場の全メンバーを使って交響曲を中心としたコンサートを開催するのです。

この演奏会は聴衆からも大喝采を浴びるのですが、プロ意識の高い演奏メンバーからも音楽の情熱を呼び起こされる体験になったと評価しており、それ以降フィルハーモニッシュ・アカデミーとして定義され、実はこれがウイーンフィルハーモニー管弦楽団の創設として定義されているんです。


そしてそれ以降、プロ意識の高い演奏家たちによる、人々に感動を与える作品の演奏が世界各地で展開され始めることになります。

作曲家たちも、こう言ったオーケストラの誕生によって、これまでは宮廷の為や、宗教、オペラなどのために作ってきたものが、自分の思想とか考えを音楽を通じて表現する形へと変わっていくのです。



ニコライ:歌劇「ウィンザーの陽気な女房たち」序曲 

https://www.youtube.com/watch?v=ut36OVDTlt8


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