ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調 作品67「運命」第2楽章
ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調 作品67「運命」第2楽章
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絶望のうちに幕を閉じた第一楽章の次は、雰囲気がガラリと変わった穏やかな第二楽章が始まります。
第二楽章は変奏曲という形で作られているのですが、変奏曲というのは、テーマ音楽みたいなものがあって、それが形を変えて繰り返し演奏されるものです。
これは、絶望の中にいたベートーヴェンが、たまに落ち着くと言うか、元気になると言うか、心の葛藤が大変よく表現されている楽章です。
うつ病に人は聞かない方がいいかもしれないと個人的には想ってしまう。
俺が聞いていても、気持ちが花屋敷の ジェットコースターみたいに、軽く揺さぶられます。
そう、穏やかな日もあれば、そうで無い時もある、少し気分が前向きになっても、すぐ不安な気持ちになってしまう。
それが、何度も何度もさまざまな楽器を通して表現されています。
そして、この第2楽章でもっとも印象的な部分が、トランペットが奏でる「希望の音型によるファンファーレ」です。
♪ド・ド・レ・ミ〜 という基本中の基本の音型をつかって希望を表現しているわけです。しかも第1楽章ではハ短調で書かれていたものが、この希望のファンファーレはハ長調で演奏される。うーんベートーヴェンって天才!
第1楽章で、恐怖や苦しみ、絶望を表現して、第2楽章では希望が登場する。こんなことを知ってこの曲を聞くとワクワクしますよね〜。
演奏する立場からすると、個人的な感想ですが、この2楽章を一番美しく深く表現したいな〜。みんなに聞いて欲しいな〜って想って演奏してます。私はこの曲の中で一番好きな楽章ですよ。
第2楽章